お墓参りの服装マナー決定版!ジーンズの可否や義実家も安心な夏冬の年齢別コーデを徹底解説

お墓参りの服装マナー決定版!ジーンズの可否や義実家も安心な夏冬の年齢別コーデを徹底解説 仏教

久しぶりにお墓参りへ行くことになったとき、どのような服を着ていけばよいのか迷ってしまう方は少なくありません。特に法要などがない日常的なお参りであれば、動きやすいジーパンを選んでもよいのか、あるいは女性の服装としてどのようなスタイルが適切なのか判断に悩むものです。

また、近年では猛暑日が増えており、気温が高い夏や冷え込む冬など、季節ごとに服装のマナーや対策も異なります。さらに、義実家へのお参りなど気を使うシチュエーションや、お墓参り自体を喪中の期間に行っても問題ないのかといった疑問も尽きません。

お墓参りは故人やご先祖様との対話の時間であり、自身の心を整える大切な機会でもあります。マナー違反を気にしてお参りが億劫になってしまっては本末転倒です。

本記事では、こうしたお墓参りに関する服装の悩みについて、マナーを守りつつ快適に過ごすためのポイントを、具体的なシチュエーションや理由を交えて詳しく解説していきます。

  • シーン別に異なるお墓参りに適した服装の基準とマナーの背景
  • ジーンズやスニーカーが許容される具体的な場面とNGな境界線
  • 夏や冬など季節に合わせた失敗しないコーディネート例と熱中症対策
  • 義実家への訪問や小物選びなど見落としがちなマナーと気遣い

こちらの記事も読まれています

目的別で変わるお墓参りの服装マナーの基本

お墓参りの服装には厳密な決まりがないと言われることが多いですが、実際には「どのような目的でお墓に行くか」によって求められるマナーが大きく異なります。

「掃除がメインなのか」「親族が集まる儀式なのか」というTPO(時・場所・場合)を理解することが、失敗しない服装選びの第一歩です。ここでは、日常的なお参りと法要時の違いを中心に、基本となる服装のルールについて深掘りして確認していきましょう。

日常のお参りで服装はカジュアルでも良いか

日常のお参りで服装はカジュアルでも良いか

お盆やお彼岸、あるいは個人的なタイミング(命日や進学・就職の報告など)で行く日常的なお墓参りにおいては、基本的に「平服(普段着)」で問題ありません。ご先祖様に挨拶に行くという気持ちが大切ですので、堅苦しい礼服を着る必要はなく、動きやすく馴染みのある服装のほうが、お墓の掃除やお参りをスムーズに行えるというメリットがあります。

特に、山間部にあるお墓や、階段の多い霊園などでは、安全性確保の観点からも機能的な服装が推奨されます。

ただし、「カジュアルでも良い」=「何でもあり」ではない点には注意が必要です。お墓は神聖な場所であり、他の参拝者やご住職、霊園の管理者の方々と顔を合わせる可能性もあります。

そのため、派手な色(赤や黄色などの原色)や大きなロゴが入った柄は避け、黒、紺、グレー、ベージュ、白といった落ち着いた「アースカラー」や「モノトーン」の色味の服装を選ぶのがマナーとされています。

(参考:全国優良石材店の全優石:正しいお墓参りの仕方

清潔感が最も重要なポイント
日常のお参りでは、シワのないシャツや汚れのない靴など、「清潔感」を意識することが、ご先祖様への敬意を表すことにつながります。襟元が伸びたTシャツや、泥で汚れたままの靴は避け、身だしなみを整えてから向かいましょう。

ジーパンは日常のお参りなら問題ないか解説

ジーパンは日常のお参りなら問題ないか解説

「ジーパンでお墓参りに行っても良いのか」という疑問は非常に多くの方が持っていますが、結論から言えば、日常のお参りや掃除を目的とする場合であれば問題ないとされています。ジーンズは元々作業着として生まれた歴史があり、耐久性があり動きやすいため、草むしりや墓石の掃除をする際には非常に合理的な選択肢といえます。

特に、しゃがんだり立ったりする動作が多いお墓掃除においては、汚れても洗濯しやすいデニム素材は重宝します。

しかし、あくまで作業に適しているという意味での許容範囲であり、ファッション性を重視したスタイルは避けるべきです。ダメージ加工(穴あき)が施されたジーンズや、極端に太いシルエットで腰パンをするようなスタイル、あるいは逆に身体のラインを拾いすぎるスキニージーンズなどはNGです。だらしない印象や軽薄な印象を与えてしまうため避けましょう。

選ぶのであれば、インディゴブルーやブラックなどの濃い色で、シルエットのきれいなストレートタイプなどを選ぶと、周囲に不快感を与えずに済みます。

私も掃除をしっかり行いたいときは、動きやすいストレッチ素材の濃紺ジーンズを選んでいます。汚れを気にせず作業に集中できるのでおすすめですよ。ただし、帰りに親戚の家による予定がある場合は、着替えを持っていくようにしています。

法要の有無で変わる正しい服装のルール

一周忌や三回忌などの法要、あるいは納骨式と合わせてお墓参りをする場合は、日常のお参りとは異なり、「喪服(礼服)」または「準喪服」を着用するのが基本ルールです。この場合、服装は儀式の一部とみなされるため、カジュアルな服装は完全なマナー違反となります。

お墓の前で読経をしていただく僧侶に対しても失礼にあたりますので、必ずフォーマルな装いを心がけてください。

法要の案内状に「平服でお越しください」と記載されていることがありますが、これを「普段着(Tシャツやジーンズ)」と解釈するのは大きな誤りです。

冠婚葬祭における平服とは「略礼装」のことを指し、男性ならダークスーツ(濃紺やチャコールグレー)、女性なら地味な色味のワンピースやアンサンブル、スーツなどを着用することを意味します。

シーン別:推奨される服装とNG例の比較
シーン 推奨される服装(具体例) NGな服装例(避けるべきもの)
日常のお参り・掃除 地味な色の普段着
(ポロシャツ、チノパン、濃色デニム)
ジャージ、スウェット、サンダル、派手な原色の服
お盆・お彼岸 落ち着いた平服・オフィスカジュアル
(襟付きシャツ、ブラウス、スラックス)
露出の多い服(キャミソール等)、アロハシャツ、短パン
法要・納骨式 喪服(正喪服・準喪服)、略礼服
(ブラックスーツ、黒のアンサンブル)
ジーンズ、Tシャツ、スニーカー、色柄物のネクタイ

墓参りは喪中でも行っていい?服装の注意点

墓参りは喪中でも行っていい?服装の注意点

「喪中の期間にお墓参りをしても良いのか」と心配される方もいらっしゃいますが、仏教においてお墓参りは故人を供養する行為ですので、喪中であっても問題なく、むしろ推奨されることです。

一般的に神社への参拝(初詣など)は「死を穢れ(けがれ)」とする神道の考え方から控えるのがマナーですが、お寺やお墓への訪問は、故人やご先祖様とのつながりを再確認する場であるため、避けなくても良いとされています。

服装に関しては、四十九日までの「忌中」の期間であれば、まだ故人が旅立って間もない時期であり、遺族も心を痛めている時期です。派手な行動を慎む期間であるため、普段着であっても黒やグレーを基調とした地味な装いを徹底し、アクセサリーなども控えるのが無難です。

忌明け後の喪中期間であれば、通常のお墓参りと同様に、節度あるカジュアルな服装で構いません。いずれの場合も、故人を偲ぶ静かな気持ちに寄り添う服装を選ぶことが大切です。

神道と仏教の違い
喪中にお参りを控えるのは「神社(神道)」です。お寺やお墓(仏教)へのお参りは、喪中であっても全く問題ありません。
(参考:全日本仏教会公式サイトなどでも仏事に関する基礎知識が確認できます)

義実家や恋人の実家へお参りする際の失敗しない服装

義実家や恋人の実家へお参りする際の失敗しない服装

自分の実家のお墓参りであればある程度ラフな格好でも許されますが、義実家や恋人の実家のお墓参りに同行する場合は、より一層の配慮が必要です。

たとえ義理のご両親から「掃除をするから楽な格好でいいよ」「普段着でおいで」と言われたとしても、初回や関係性が浅いうちは、襟付きのシャツやスラックス、きれいめのチノパン、膝丈のスカートなど、いわゆる「オフィスカジュアル」程度の服装を選ぶのが正解です。

相手方の親族がしっかりとした服装をしている中で、自分だけTシャツにジーパンといった軽装では、「常識がない」「TPOをわきまえていない」と疑われてしまう可能性があります。

服装は相手への敬意の表れでもあります。まずは少しきちんとした服装で伺い、周りの様子や相手との関係性、実際の作業内容を見ながら、次回以降の服装を徐々に調整していくと失敗がありません。

避けるべきNGな服装や身だしなみの具体例

お墓参りにおいて、周囲に不快感を与えたりマナー違反となったりする服装にはいくつかの共通点があります。これらを知っておくことで、予期せぬ失敗を防ぐことができます。特に「なぜダメなのか」という理由を知っておくと、応用が利きます。

露出の多い服装

タンクトップ、キャミソール、ミニスカート、ショートパンツなど、肌の露出が多い服装は避けるべきです。これは「目のやり場に困る」というマナーの問題だけでなく、実利的な理由もあります。

墓地周辺には蚊や蜂(スズメバチなど)などの虫が多く生息していることが多く、刺されるリスクが高まります。また、草木や墓石の角で肌を傷つける恐れもあるため、安全面からも露出は控えるべきです。(参照:厚生労働省:ダニ媒介感染症(マダニ対策)

殺生を連想させるもの

仏教では「不殺生(ふせっしょう)」という、生き物の命を奪うことを禁じる教えがあります。そのため、動物の毛皮(ファー)やアニマル柄(ヒョウ柄、ゼブラ柄など)、ワニ革などの爬虫類系の革製品を目立つ形で身につけるのは好ましくありません。

冬場のコートのフードについたファーや、バッグの柄などにも注意を払い、取り外し可能なものは外していくのが賢明です。

ジャージやスウェットは避けましょう
いくら動きやすいといっても、ジャージやスウェットは「部屋着(寝間着)」とみなされるため、公共の場であり神聖な場所である墓地には適していません。掃除がメインであっても、現地で着替えるか、最低限の「外出着」としての機能性ウェアを選ぶようにしましょう。

季節や性別で失敗しないお墓参りの服装選び

お墓参りの服装は、季節による気温の変化や、性別ごとの身だしなみのポイントを押さえておくことで、より快適かつマナー良く過ごすことができます。特に近年の酷暑や、冬場の厳しい寒さなど、環境に合わせた対策は必須です。ここでは、具体的なシチュエーションに合わせた選び方を解説します。

女性の服装選びで気をつけたい露出とヒール

女性の服装選びで気をつけたい露出とヒール

女性がお墓参りの服装を選ぶ際、特に気をつけたいのが「露出」と「足元」です。暑い時期であっても、ノースリーブ一枚で過ごすのは避け、薄手のカーディガンやストールを羽織るなどの配慮が必要です。

お参りの際にお辞儀をしたり、お線香をあげるためにしゃがんだりする動作は頻繁にあります。その際に胸元が見えてしまったり、背中が出たりしないよう注意しましょう。

スカートを履く場合は、膝が隠れる丈(ミモレ丈など)やロングスカートを選ぶと安心です。タイトスカートは動きにくいため、フレアスカートやプリーツスカートの方がお墓参りには適しています。また、靴選びも極めて重要です。

墓地は砂利道(玉砂利)や土の地面が多く、舗装されていない場所も少なくありません。ピンヒールなどの細いヒールは地面に埋まりやすく、ヒールが傷つくだけでなく、歩行中にバランスを崩して転倒する危険性が高まります。

また、墓石を傷つける恐れもあるため、太めのローヒール(チャンキーヒール)やフラットシューズを選ぶのが賢明です。

バッグやメイク・アクセサリーの許容範囲とマナー

バッグやメイク・アクセサリーの許容範囲とマナー

服装だけでなく、合わせる小物にもマナーがあります。バッグについては、前述の通り殺生を連想させるヘビ革やワニ革などの爬虫類系の素材は避け、布製(フォーマルバッグ)や合成皮革、あるいは型押しのないシンプルな牛革のものを選ぶのが無難です。

ブランドロゴが大きく入ったバッグも、派手な印象を与えるため避けたほうが良いでしょう。

メイクは派手な色使い(真っ赤な口紅や濃いアイシャドウなど)を避け、清潔感のあるナチュラルメイクを心がけましょう。アクセサリーに関しては、結婚指輪以外は外すのが基本ですが、パールのネックレス(一連のもの)などは「涙の象徴」とされ、着用しても問題ないとされています。

ただし、「不幸が重なる」ことを連想させる二連のネックレスや、揺れるタイプの華美なピアス、音がなるアクセサリーなどは控えるようにしましょう。

夏の服装は暑さ対策とマナーの両立が重要

夏の服装は暑さ対策とマナーの両立が重要

夏のお墓参りは、35度を超える猛暑の中での移動や掃除となることも多く、熱中症対策が欠かせません。マナーを気にして全身黒ずくめの服を着ると、黒色は太陽光(熱)を吸収しやすいため、体温が上がりやすく体調を崩す原因にもなりかねません。

日常のお参りであれば、トップスには白やライトグレー、淡いブルーなどの色を選び、見た目にも涼やかな服装を心がけましょう。

素材選びもポイントです。リネン(麻)やコットン、吸汗速乾機能のあるポリエステルなどの通気性の良い素材を選ぶことで、快適さが大きく変わります。また、直射日光を避けるためにツバの広い帽子を着用することは問題ありませんが、お墓の前で手を合わせる際(合掌時)には帽子を脱ぐのがマナーとされています。

虫刺され対策もお忘れなく
夏場は蚊やブヨなどが多く発生します。露出を控えることは虫除けにもなりますが、黒っぽい服は虫(特に蚊やハチ)を寄せ付けやすいと言われているため、虫除けスプレーを併用するとより安心です。
(参考:環境省 熱中症予防情報サイトでは、暑さ指数の確認や予防策が詳しく紹介されています)

冬のお墓参りでコートやマフラーは着用したままで良いか

冬のお墓参りでコートやマフラーは着用したままで良いか

お正月やお彼岸(春分の日・秋分の日前後)の時期など、肌寒い季節のお墓参りでは防寒対策も重要です。コートやジャケット、マフラー、手袋などを着用してお参りに行くこと自体は問題ありませんが、お墓の前で合掌する瞬間だけは、アウターやマフラーを脱ぐのが正式なマナーとされています。

これは目上の方に挨拶をする際にコートを脱ぐのと同様の礼儀です。

ただし、極寒の中で無理をして体調を崩しては元も子もありません。どうしても脱ぐのが厳しい場合は、「着衣のままで失礼いたします」と心の中で(あるいは小声で)断りを入れれば、そのままお参りしても差し支えないとされています。

なお、冬場であっても、襟元のリアルファーや革手袋など、殺生を連想させるアイテムの使用は控えるのが賢明です。最近では発熱素材のインナーや、貼るカイロなどを活用し、着ぶくれせずに暖かく過ごす工夫も有効です。

スニーカーやサンダルなど靴選びのポイント

スニーカーやサンダルなど靴選びのポイント

「お墓参りにスニーカーで行っても良いか」と悩む方もいますが、日常のお参りや掃除を行う場合であれば、スニーカーは推奨される履き物です。動きやすく滑りにくいため、苔むした石畳や濡れた地面など、足場の悪い墓地でも安全に移動できます。

ただし、派手な蛍光色や奇抜なデザインのものは避け、黒や白、紺などのシンプルな単色のものを選びましょう。

一方で、サンダルやミュール、ビーチサンダルなどは避けるのが基本です。これらは「つっかけ」としてラフすぎる印象を与えるほか、素足が出るため怪我や虫刺されのリスクが高まります。

お墓参りでは水を汲んだり運んだりする作業もあるため、足元が濡れやすいサンダルは不衛生になりがちです。どうしてもサンダルを履く必要がある場合は、バックストラップ付きできちんと感のあるものを選び、墓前では靴下を履くなどの配慮をすると良いでしょう。

子供や学生がお参りする場合の適切な服装

子供や学生がお参りする場合の適切な服装

お子様や学生がお墓参りをする場合、学校の制服があるならそれが最も適した「正装」となります。法要の席であっても、制服であればマナー違反にはなりません。

制服がない場合や、未就学児の場合は、派手なキャラクターもののTシャツや光る靴などは避け、白のポロシャツやブラウス、紺・黒のズボンやスカート、ワンピースなど、落ち着いた色味の私服を選ぶと良いでしょう。

特に小さなお子様の場合、慣れない墓地で動き回って転んでしまうことも考えられます。履き慣れていない革靴よりも、履き慣れた運動靴を選び、安全面を優先してあげてください。また、夏場は汗をかきやすいため、着替えを一組持っておくと安心です。

手ぶらでもいい?服装以外の持ち物チェック

手ぶらでもいい?服装以外の持ち物チェック

お墓参りに行く際、「手ぶらで行っても良いのか」という点も気になりますが、霊園や寺院によっては売店でお線香やお花が販売されている場合があり、現地調達が可能であれば手ぶらでも問題ありません。

しかし、すべての場所で販売されているとは限らないため、事前に確認しておくか、最低限のセットを持参するのが確実です。また、ライター(風除け付きが便利)やゴミ袋などは、現地にないことも多いため持参することをお勧めします。

(参考:全日本仏教会:仏事の基礎知識

お墓参りに必要な持ち物リスト
必須・推奨アイテム 用途・備考
お線香・ロウソク お参りの基本。束で持参し、人数分に分けることも。
仏花 故人の好きだった花や季節の花。トゲのある花(バラなど)は避けるのが一般的。
お供え物 お菓子や飲み物。カラスなどの被害を防ぐため、お参り後は持ち帰るのが基本マナー。
数珠 社会人なら一つ持っておきたい仏具。忘れても参拝は可能だが持参が望ましい。
掃除用具 タワシ、雑巾、ゴミ袋、軍手など。現地に貸出用がある場合もあるが、マイ道具があると便利。
ライター・マッチ 風が強い日もあるため、ターボライターや風防付きのものがおすすめ。

お墓参りの服装に関するよくある質問(Q&A)

最後にお墓参りの服装やマナーに関して、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。

雨の日のお墓参りで長靴は履いても良いですか?

雨の日のお墓参りで長靴は履いても良いですか?

雨天時や雨上がりで足元が悪い場合は、安全のために長靴(レインブーツ)を履いて霊園まで行くことは問題ありません。転倒して怪我をしてしまっては大変ですので、無理をせず安全な履物を選んでください。

ただし、お墓の前で手を合わせる際には、泥を落としてきれいにするか、可能であれば持参した地味なスニーカーやパンプスに履き替えるのが丁寧なマナーです。法要の場合は、式典の場(本堂や会食会場)では黒い靴に履き替えるのが一般的ですので、替えの靴を必ず持参しましょう。

お参りの後、そのままレジャーに行っても良いですか?

お参りの後、そのままレジャーに行っても良いですか?

お墓参りの後に遊びや買い物、観光に行くこと自体に問題はありません。しかし、レジャー向けの派手な服装や露出の多い服装(リゾートワンピやショートパンツなど)でお参りをするのは避けるべきです。

カーディガンなどの羽織りもので調整するか、車の中などで着替える準備をしておくと、お墓参りのマナーとレジャーの楽しみを両立できます。「ついで参り」という言葉もありますが、お参りの際は気持ちを切り替えて、ご先祖様に向き合うことが大切です。

数珠は必ず持っていかないといけませんか?

数珠は必ず持っていかないといけませんか?

数珠は仏教徒にとって大切な法具であり、本来はお墓参りに欠かせないものです。仏さまと心を通わせるための道具とされています。しかし、うっかり忘れてしまったからといってお参りができないわけではありません。

最も大切なのは故人を思う気持ちですので、数珠がない場合は心を込めて合掌しましょう。とはいえ、社会人のマナーとして、普段からカバンに一つ忍ばせておくか、車に予備を置いておくと安心です。

なお、数珠の貸し借りはマナー違反とされていますので、忘れたからといって人の数珠を借りるのは避けましょう。

故人を敬う気持ちを表すお墓参りの服装まとめ

  • 日常のお墓参りは地味な色味の普段着(平服)で問題ない
  • 清潔感があればポロシャツやチノパンなどのきれいめカジュアルも許容される
  • 法要や納骨式では必ず喪服や準喪服を着用し、ジーンズは避ける
  • ジーパンは日常のお参りや掃除目的なら濃い色やストレートタイプを選べばOK
  • 義実家へのお参りでは初回は襟付きシャツなどのオフィスカジュアルが無難
  • 喪中であってもお墓参りは推奨される行為である(神社とは異なる)
  • 露出の多い服や殺生を連想させる革・毛皮・アニマル柄はNG
  • 女性はヒールの高い靴を避け、太めのヒールやフラットシューズなど歩きやすい靴を選ぶ
  • 夏の服装はリネンや吸汗速乾素材で通気性を重視しつつ、羽織りもので露出を抑える
  • 冬は防寒具OKだが合掌の瞬間だけは脱ぐのがマナー、カイロなども活用する
  • バッグや小物も派手なものや殺生を連想させるものは避ける
  • 子供や学生は制服が正装となるので活用し、ない場合は白・紺・黒の私服を選ぶ
  • 最も大切なのは形式よりも故人を偲び敬う心であり、それが身だしなみに表れる
タイトルとURLをコピーしました